マイナス思考

「生まれてきてごめんなさい」と言う悲しみに暮れているあなたへ

guilt

 

立ち寄ってくれてありがとう。

ここに来たあなたの心境は、今どんな感じなんだろう…

 

あるSNSで自虐的ともいえる、「生まれてきてごめんなさい」という発言を見てしまった…

…なんだか自分も、悲しい気分になった…

こんな発言を言わてしまうほど、ホントにもう…

なんでここまで生き辛い世の中になったんだよって…

 

「恩返しもできない、迷惑ばかりかけて生きるぐらいなら、もう消えたい…」っていう発言も見た。

僕もそんなネガティブ思考なのか、文面を見るだけでも落ち込んでくるんだよ…

自分のことを「何もできない取柄なしの人間」だと、そう思い込んでた時期があったからなのかな…

 

僕は、罵声を飛ばしてくる母親とはよく言い争うのが、ほぼ日常茶飯事だったから。

「ダメな息子で、生きてて申し訳ない…」という気持ちになる瞬間もあった。

今でも素直になれない、なんとも言えない気持ちは残り続けてる…

 

それよりも、あなたは僕以上にきっと、罪悪感を強く抱えながら過ごしているだろうと思う。

周りに悲哀の心境を打ち明けれる人すらいなくて、胸が苦しくなってるんじゃないかなって。

 

あなたは悪くない。まず親が産んだのが前提だから

誰だって、他人の期待を裏切りたくないと思うことはある。

誰だって、恩を返してあげたいなって思う瞬間は一度くらいはある。

誰だって、今よりもっといい人生を歩もうと思って生きている。

どんな失敗や迷惑にしても、自分だけが一方的に悪いっていうのは、まずないよ。

 

産みの親を責め立ててるように聞こえるけど…

人間生きてれば、絶対1つや2つ、誰かに迷惑かけるから。

どうしても親を喜ばせようと思っても、空回りすることだってたくさんある。

 

優秀か劣等かの遺伝子で生まれるかなんてのも、ガチャポンみたいなもんだから仕方ない。

それよりも、劣等であると自覚あるなら「自分が生きやすい場所を探す」ことが大事。

 

ちなみに「子供を産む理由についての考察」を書いた↓

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「なぜ子供を産むのかの理由」親達の意見12選から考えてみた この記事では、「子供を産む理由」というテーマで書いてみた。 僕は子供の頃、罵声を飛ばす親とケンカばっかり。 ...

 

親も親で、親の都合で子供を生むわけだから…

子も子で、少しくらい好きなようにさせてくれたっていいじゃないかって。

だから、自分をそんなに責めないでやってほしい。

 

そもそもの話、元はといえば、生まれてきたのも親の都合。

自分が「この親の元から生まれよう」と選んで、生まれてこれるはずがない。

魂が選んだとか生まれ変わりだとか、前世がわかるっていうのなら話は別だけど。

 

親は「こんな子供にしたい」「こんな子供であってほしい」と想いながら…

幸せ像を描き、期待を膨らめせながら子供を授かるわけだから。

 

だいたい、子供を作ろうと思う時の親は…

真面目にしっかりと子供を教育をしていけば、家族共々、幸せになれる

という根拠があるにしろないにしろ、前向きな自信があったんじゃないかと。

 

でも、まさかの展開に親は気を取り乱すと。

自分の理解を越える、想定外の育ち方に対して。

よくあるのが「成績が悪い」「問題行動が多い」「仕事をしない」とか。

「自分の子供が社会のレールから外れた生き方をするなんて、思ってもいなかった」と言う親もよくいる。

良い方向の未来を期待しつつ、「人生は思い通りに行かないことが多い」とわかっていながらも。

 

というか、子を着せ替え人形のように理想の子に仕立てようとするのは、いずれ衝突する。

上辺では「自分の好きな道に進みなさい」とは言ってくれるけど…

良い大学入って~良い企業に就職して~とか、さりげなく親の固定観念で干渉してきて、子供に自分の期待を被せているんだなと。

 

プレッシャーの中でもがいてもがいて、好きで失敗するわけじゃないのに失敗してしまうこともあるのに…

親の思い通りの結果にならなかった時、どんな顔されるか、子としては不安が駆り立てられる。

ガッカリ感を見せつけられたら、罪悪感やら何かモヤモヤを感じてしまうんだよ。

 

毒親は、子を奈落の底に引きづり込んでしまう

当たり障りのない優しい親に対して、自分の不甲斐なさを感じている人もいるかもしれないけど。

一方で、虐待発言というか子供に「罪悪感を植え付ける親」ってのは、苦しめる存在であることのほうが大きい。

 

例えば、親はこんな発言をしてしまいがち。

大学の入学金も出してやったのに、私がどれだけ苦労したかも知らないで

こんなこと言われたら、ますます子供が自己嫌悪に落ちてしまう…

 

確かに、親のその気持ちはわかるよ…

親だって会社勤めでせっせと、どれだけ苦労してきたのか…

やっとのやっとで貯めた貯金を、覚悟を決めて子供に託したのだろうから。

 

さすがに「入学金を出してやってたのに…」と、そんなこと言われたら…

それこそ、生きててごめんなさいと思うほど… なんか申し訳なさで辛くなる…

その発言こそ、子供の心を歪ませてる…

 

事実でもやっぱり、マイナス感情は積もる。

怒りやガッカリの感情を込めながら発せられた言葉に、子供は前向きに頑張っていこうという気持ちになれるわけがない。

申し訳ないのはもちろんだけど、何度も思い出してしまう呪いの言葉になりかねない。

 

子供だってそれを言われると辛いし、いつしか心を閉ざして、親と距離を取りたくなる。

むしろ、惨めな自分に開き直って、非行に走ってしまうことだってある。

嫌な気持ちばかりが心にたまれば、何かに当たってないと気が済まなくなるし。

 

それと、思ったことをそのまま口に出してしまう親の中には…

「お前なんか産まなければよかった!」
「お前みたいな子は早く死んでくれ!」
「育ててもらってることにありがたく思え!」

 

こんな、自分の思い通りにならないことからといって、ネガティブにさせる言葉を発してしまうことが多い。

 

言われなくてもわかってることを嫌な感情込めて言われたら、それはそれで虐待的に、心に傷が残る。

「子供に絶対に言ってはいけないワーストなフレーズ集」だよそれは。

親が産むと決めたことなのに、産みの親だけには言ってほしくない言葉なんだよ。

 

一方的に子供が悪いことにされてるというか。

言われたほうは傷つくし、絶対記憶に残るから。

片方が100%悪いっていう話はないよ。

 

子供の立場からしたら、こう思うこともある。

「そんなに迷惑に感じていたなんて悲しい。生まれてきてごめんなさい。」
「そんなに文句言うんだったら、最初から産まなければよかったのによ!」

という感じで言い返したくなる。

 

僕の子供時代でいえば、親がピリピリした顔だけが印象として残ってる。

母親がイライラの表情で食事の準備しながら、小言をまき散らしてたのを覚えてる。それもほとんど毎日。

母親は「早く食って部屋に戻れ! 片付けしてから仕事あって忙しいんだから!」という感じに。

 

…今でも悲しくなると、たまに思い出すことがある。

「そんなにオレを教育するのが大変なのか。もしオレが生まれてこなければ母親は幸せな生活を送っていたのかな」
「もしかしたら産みたくて産んだんじゃなく、産んでしまった…なのかな」

と、そう考えてしまうことがたまにあるんだよな…

 

「生まれてきてごめんなさい」という感情を取り除くために

生きててごめんなさいという人達を、何人か僕は見てきた。

「大学に入れないから給料の良い仕事ができない」
「仕事でミスばっかりするし、会社を辞めてしまった」
「実家暮らしで家族に依存してばっかりのニートになってしまった」
「いまだに親孝行とかできていない自分が情けない」

 

人生イージーゲームじゃないからこそ、あなたも好きで望まない状況を自分で作ってるわけじゃないよね?

 

みんな、他人には理解されない精神的な事情だってある。

そう簡単に、やろうと思っても中々上手くいかないこともあるし。

出来なさすぎる自分が情けなくて、悲しみに暮れているのかもしれない。

 

とりあえず、辛くなったら逃げだしてもいい。

なんでもいいから自分が癒されるものに没頭してもいい。

マイナスでいっぱいになった気持ちを吐き出す時間だって、時には必要だから。

 

出来ないものは出来ないで、仕方ないと割り切ってもいい。

みんな、自分の短所を見れば出来ないことだらけとわかるし、思い切った行動に出れないことがほとんどだから。

周りに褒める人や分かちあってくれるがいなくても、せめて自分で自分のことは認めてあげよう。

 

自分なりの考えで、将来はどうしようとか、親のためになること…

自分なりのやり方で何かしてあげたいと、今まで考えてたことあったよね?

そう考えれるだけでも、十分、良心的な心の持ち主だよ。

 

「結果が大事」「できて当たり前」だと言われている世の中で、順風満帆にいかないことに悩んでいたとしても。

少なくとも、その何かに真剣に悩んでるだけでも、人間らしく生きてるってことだよ。

 

「親」じゃなく「自分」のためにできることからやってみよう

生まれてきてごめんなさいと言う人ほど、自分ばかり責める。

「自分って迷惑なんだなぁ」って思うかもしれないけど、まずは自分を労わろう。

 

生きていれば誰かしらに文句言われたりケンカをしてしまうこと、よくあるのはわかるよね。

もちろん、迷惑をかけないように心がけるのは大事だけど、全く迷惑をかけない生き方をこなすのはまず無理。

 

だから、本来は必要以上に気にすることはない。

「生まれてきてごめんない」じゃなくて、単に「ごめんなさい」と言うだけで十分だよ。

 

それに、合わない人間とどうしても合わせようとどんなに試みても…

他人って納得してくれない、認めてくれない、褒めてくれないってことってよくある。

その理解してくれない人が、親だったりすることがよくあるわけで。

 

親にこんなことを言ってみたり、こんな行動を取ってみたりとしてみても…

それでも、もう何年も何十年も分かち合えないことが続いてるよね?

 

「親孝行してこそ一人前」ってどこかで聞いたことあるかもしれない…

でも、自分に余裕がないと、親という他人ですら幸せにすることは難しい。

 

だからまずは、今すぐできる好きなことに目を向けてみてほしい

自分の心に余裕ができなきゃ、相手を労わってやろうと思う気持ちすら湧いてこないからさ

恩返しとかは、まず、自分が経済的にも精神的にも余裕になってからでもいい。

 

どうせ生きているなら、せめて楽しいことをしよう。

一般的な親なら、「子供が幸せに生きてほしい」と思うのが本望なはずだから。

子が悲しみに暮れながら、鬱病になって朽ち果てていく様を見たくないはずだし。

 

みんな、誰かの幸せのためだけでなく、自分の幸せのために生きているんだからさ。

束縛される権利なんてない。

 

これを書いているうちに… 過去の悲しい記憶が蘇ってきた…

ある昔、田舎道のど真ん中で、途方に暮れながらポツンと座っていた、農家のオジさんを見かけたのを思い出した。。。

そのオジサンは、精気のない笑顔を浮かべながら…

「お菓子あるけど食べるか?」と言ってお菓子をくれたんだ…

だけどその後、どこかに静かに去っていく後ろ姿が、どことなく哀愁が漂っていて…

 

会った後日、そのオジサンは亡くなった…

どうやら、家が火事が起こってオジサンが亡くなったという、自殺かわからない噂話を聞いてしまった…

それを聞いた自分は、自分も「最期はどんな顔して終えるんだろう…」と、考えさせられた…

なんか、自分まで気分が沈んできてしまったな。。。

 

と、この辺で暗い話は終わり。

ささ、ミルクティーでも飲みながら、好きな動画でも見ながらリラックスでもしよ。

 

いつか、「生まれてきてごめんなさい」と言ってるあなたが…

「あなたを必要としてくれる人」と遅かれ早かれ出会えたらいいなと思う。

存在しているだけで、ただそれだけで、嬉しく思ってくれる人がいるはずだから。