ある日から登校拒否で、ずっと引きこもってしまっている…
もしくは仕事を辞めてから、引きこもり生活が長くなっている…
それが理由で、「本当は外に出たいのに出られない、人が怖くて…」とためらっているのなら。
そこで、長期引きこもりの経験がある僕が、「無理なく克服していく方法」として有効だと思う提案を出してみる。
少しずつでも外に出られるようになれば、いつか人並みの生活をできるようになれる、と思ってる。
まず、「なぜ外に出るのが怖いのか」再確認してみよう
すでに自分自身でもわかっていることだと思うけど、できれば再確認。
とくに思ってることを紙に書いてみると、どうすればいいのか、自分で自分の答えを導き出せることがあるから。
ちょっと僕の経験も少し交えて話していくけど、自分にも当てはまりそうか読んで考えてみてほしい。
社会的に自分に対して自信がない?
僕もニートになり引きこもってた頃、「知り合いに出会いたくないから、あの場所には行きたくない…」と考えるようになったことがあった。
23歳以上の学生卒業となれば、さすがに同級生のほとんどは就職してバリバリ働いているだろうにと。
なのに、自分だけ無職で時間を費やしてる分だけ、自分が惨めな気分になる。
加えて、知り合いや親の親戚関係から「今どんな仕事してるの?」とか聞かれるのは、毎回言葉を濁すほどに、うっとうしかった。
とくに、年配者に「今は無職です」と正直に答えようならば、
「生活費は大丈夫なの?」とか「いつかは正社員にならないとねぇ」とか、サルでもわかってるようなことを、イチイチ口に出してくるから精神が滅入る。
このように、自分が情けなくて、外に出るのが億劫だと感じているかどうか?
ちなみに知り合いに出会った時の対処法は、このページが参考になる↓
⇒ 【知り合いに遭遇した時に「仕事何してるの?」と聞かれた時の対処法】
無神経の人のおかげで他人と関わるのが嫌になった?
デリカシーがない人っていうのは、いつの時代も、ほとんどの職場に存在している。
酷い職場なら、罵詈雑言ばりに言いたい放題、人の外見についても平気でコメントする人もいるくらいで。
そんな僕も本当に、言葉に気遣いできない人達のおかげで、一時期は人間不信になって、できることなら社会に出たくないって渇望した。
というか、社会で生きていくのはもう無理だろうって追い込まれたぐらい。
ホントに、ほとんど人間関係のイザコザを起こしてしまい、仕事を辞めることが多かった。
その代償として、街にいる40代以上の人とか見ると、
「あぁこの人も、職場では怒涛の叱責を浴びせてるのかなぁ」って、つい警戒してしまって顔合わせないようにしていたこともあった。
僕も雇われ期間よりもニート期間のほうが長くて、ほとんど時間だけ費やしてたんだけどね。
まぁ、その経験のおかげで「一人で稼げる仕事ないかなぁ」と模索するようになり、結果、個人事業主の道を歩いてるんだけど。
他人の視線が怖くて外に出られない?
僕も人見知りで、たまに他人の目を気にしてしまうけど、ほとんどは気にしない。
ただ、すんごく居ても立っても居られないくらい気にしてしまうのなら。
それは「対人恐怖症」や「視線恐怖症」である可能性があるかもしれない。
他人からの視線を感じると、不快感どころか汗をかくくらい恐怖を感じるほど辛いとか。
たとえば、「変な顔してるからこっち見たのかなぁ」とか「挙動不審に見えたらどうしよう」とか、そんな思考が真っ先に回ってしまうとか。
さらには、二人組以上のグループとすれ違った瞬間、笑い声が聞こえたら「今、俺のこと笑ってたのかな?」なんて考える癖がついて、精神が疲弊してしまったり。
誰の目も気にせずに、ショッピングに出かけたりアミューズメント施設も行きたいのに、外に出られないと困ってしまうとか。
段々と他人の視線が怖くなって、「いつの間にか外に出られなくなった…」という人達も少なくない。
何か起こるかもと悪い妄想をしてしまう?
他人の視線に限らず、外に出ることを考えると、
「怖い人に出くわしてしまうんじゃないか?」とか「事故に出遭ってしまうんじゃないか?」とか、そんな妄想に駆られて不安になることはないかどうか。
「そんなの確率は限りなく低いよ」と伝えられても、どうしても不安は払えなかったり。
ほんのちょっとでも不安要素を感じれば、外に出ることが億劫になることもしばしば。
「わからない何か」に囚われすぎるあまり、「絶対に何か起こりそうだ」とか、妄想が強くなってしまうこともあると。
こうなれば、一般人に「そんなこと起こらないよ」といくら説明されても、頭ではわかっててもなぜか緊張してしまうこともある。
メンタルはデリケートで難しい問題なので、やはり心理カウンセラーに相談するほうがいいかなとは思ってる。
外に出られるようにしたいなら、少しずつ克服していく方法を提案
では今から、外に出たいけど出られないと悩む人への提案をしていこう。
とりあえず「外に出たい」という意思があるなら、その願いが叶う日は早くなるんじゃないかなと。
ポイントは、自分自身の中のコンフォートゾーン(心地いい、もしくは不快と感じない地帯)を見つけて、そこからほんの一歩ずつ慣らしていくこと。
夜間に外出を試みる
人が多い所が苦手なら、とくに深夜に差し掛かる時間帯に外出してみるとか。
日本という国は、女性が一人で夜間に出歩いても「まず安全だ」と言われるくらいだからさ。(一部の地域を除いては)
夜間なら出歩いてる人も少なくなるし、交通量も減っていることだし。
よって、他人の目に対する心理的ハードルが少しでも下がり、気持ち的に外に出やすくなるだろうと。
普段から夜更かししてる人なら、夜間に散歩がてら外出してみるのもおすすめ。
夜間から外出、次は早朝に出てみる、慣れてきたら昼も出てみよう、
というように、いつかは「一歩も外に出たくない」気持ちがなくなっていくかもしれないから。
帽子、マスクを着用する
近所周辺のスーパーに出かけるだけでも、「知り合いに遭遇したり目撃されること」を気にするのなら。
帽子やマスクを着用するだけでも、知り合いに気付かれにくくなるはず。
ちなみに僕は、県外でなら堂々と歩けるけれど、地元で知り合いに会いたくないから帽子とマスクを付ける機会が多いけどね。
ただ普段から会ってる人に対しては、頭の形、体格、髪型、服装でバレることも稀にあるんだけど。
とりあえず、帽子とマスクがあれば「外に出られる気がする」というのなら、チャレンジしてみる価値はある。
車でお出かけをしてみる
ある精神疾患持ちの人が、「車のガラスやドアがガードになるから、そんなに人目を気にせずに済む」とか言っていたのを覚えている。
しかもその人は、外を歩くのは無理でも、車の運転なら安心して外出できるとか。
確かに車の中なら、誰かとすれ違ったり、誰かと目が合ったりする機会は滅多にないなと。
運転できない人は、友達、もしくは親に連れてってもらうのもいいだろうし。
免許があるなら、親から車を借りてドライブするもよし。
精神科デイケアに通う
精神科や心療内科などに通ってる人であれば、すでに知ってることかと思う。
精神科の主治医と相談して、「通う必要性がある」と判断されれば、通うことができるというね。
ちなみに精神科デイケアとは、メンタルなどの問題を抱えてる人が、パニック防止や克服目的で行く施設のこと。
健康保険が適用される施設なら、だいたい平均的に2,000円前後の費用で済む。
外に出るのが怖いと悩み始めた人は、メンタル改善のための精神科デイケアも、手段の1つとして考えてみよう。
精神科デイケアで何をするのかといえば、たとえば小学校の活動でもあったような、運動・文化系などのプログラムが行われるという。
対人関係の問題克服として、コミュニケーションの練習もできたり。
それに精神科デイケアの利用者は、何かしらメンタルの問題を抱えてる人が大半だから、利用者同士でなら会話もしやすいだろうと。
見学もできる施設も多いと聞くから、実際に見に行って、自分が通えそうか判断してみるといいかなと。
それでも外に出たいけど出られないなら、とりあえずやっておくといいこと
「親に車で連れてってもらえるとしても、怖くて外に出られない」とか、「デイケアに通いたいけど車もない、親もいない…」という人も、中にはいるかもしれない。
となるとだ。しばらくは引きこもりながらでも、そこそこでもメンタルを保っておく方法や、自宅にいながらでも小遣い稼ぎをしておくと後々いいんじゃないかなと。
窓からの日光浴、部屋で軽い運動
外に出ないでずっと引きこもってると、「なんか落ち込むなぁ…」というのを実感するはず。
だからこそ、メンタルの調子の整え方に色々あれど、「考え方」「食事」「睡眠」の他に「日光浴」「運動」ということも、ぜひ取り入れてみてほしい。
「日光浴」なら、できればガラス越しよりも、直接日光に当たったほうが効果が高いから。
一日15分~30分くらい日光に当たることで、ストレスを軽減させてくれる「セロトニン」が脳内で分泌される、というのは聞いたことあるだろう。
そして「運動」に関してだけど、布団から起き上がってからも、中々「やる気になれない」と思うよね。
でも、「自宅で手軽できる運動」とか、ちょっとYouTubeを見ながらでいいから、「5分だけでもやってみる」と思ってみよう。まずは思うだけでいい。
たとえば運動不足でも手軽にできる、「踏み台昇降運動」を毎日1分だけ、というのもOK。
速攻で終わるものでもいいから、最初は「無理なく続けられる」ように、まずは「習慣化」させることから優先。
運動はメンタルがスッキリするだけでなく、外に出てみようと勢いづけてくれることがあるから。
在宅ワークOKの副業で小遣い稼ぎ
どうしても外に出られない人でも、「お金は欲しい」って思うだろう。
パソコンなどを持ってるなら、自宅で副業ができるサイト、クラウドソーシングを利用してみよう。
クラウドソーシングには、「データ入力」「記事執筆」「体験談寄稿」「翻訳」「動画作成」「デジタルアート」といった案件があるから、自分ができそうな案件を探してみるといいかな。
なにより電話面接なんていうのはまずないし、応募フォームに文章入力したり、チャットで仕事のやり取りするだけで済むことが大半だから。
「人と話すのが苦手だけど、文章でやり取りならOK」という人こそ、クラウドソーシングがマッチすると思う。
と、いうことだから、外に出たいけど出られないという人は、まずは家でできることから少しずつやっていこう。
あと、ネットで「会って遊んでみたいと思える人」に出会えたら、引きこもりから脱出できるキッカケになるかもしれないよと。
何はともあれ、自分のメンタルのレベルに合わせて、やれることからやっていこう。