「あんたはなんでこれぐらいのこともできないの? もう家から出て行きなさい!」
と、感情の勢いに任せて言ってしまう親というのは… 令和になってもまだまだいるなぁと。
学生時代は「勉強しろ」だの「成績低い」だの…
学生でなくなれば「仕事はまだか?」と毎日のように迫られ、吐き気がするほど辛い…
よくある常套文句として、「辛くても仕事に行かないといけないんだよ!」と言われることには、もう飽き飽きしてくるだろう。
ケンカする時はいつも「努力してない!甘えんな!」と罵られて…
終いには、積もりに積もったのか、親に出て行けと言われる。
…まずここで言いたいことは、辛さの感じ具合ってのは、人によって違うということ。
他人だけでなく親にもわからないもんだよ。
ほとんどみんな「できたことできなかったこと」を自分基準で物事を判断しているから。
「人間は生まれながらの能力に個人差がある」と、頭ではわかっているとしても。
そこで、唐突に親に出ていけと言われた時に「なぜ、しばらく失踪してもいいのか」。
その理由について、僕なりの考えを書いておこうと思う。
親はなぜ「出て行け」と言うんだろうか?
まず、思い通りにいかないとイライラするのはわかるはず。
- ゲームに何回も失敗しているとイライラ。
- 友達との約束を破られたりするとイライラ。
- そっとしてほしいのに干渉してきてイライラ
なにもかも、自分の思い通りの人生が進まないとムッカムッカ。
それと同じように、親は自分の思い通りにならない子供にイライラするわけで。
親は親で、将来の心配で~の「子供には学校にちゃんと行って、ちゃんとした仕事に就いて続けてほしい。」とかいう想いがあるのだと。
言ってしまえば、一方的に「親切を押し付けてる」と捉えることもできる。
将来のためと言うは建前であって、「親の考える理想のレール」を歩いてもらうことが、親の本音であることはよくある話。
とはいえ、社会に適応できるようにさせるためという口実で…
脅しどころか「家に家賃を払えないなら家から出てってもらうよ」とドライに言える親もいるのだけれど。
そんな僕も高校時代に、母親から「大学入ってちゃんとした仕事して~」というのを飽きるほど聞いたし。
僕は僕で「餓死とかでそんな簡単に死ぬことはないし、自分の道くらい自分で決めさせてくれ! ほっといてくれ!」と、何度も何度も反抗していた。
そのままズルズル話が流れていき、せっかく体育推薦で受かった大学を蹴ったことで、母親はすごい取り乱してたな。
さいわい、「家から出てけ」までは言わなかったけど。
と、自分の話はおいといて…
要は、一般的な親なら人並み以下の生活をされることに懸念してるということ。
大げさにいえば、将来「ホームレスになって餓死したり病気になって死んでほしくない、惨めな生活をしてほしくない」という想い。
親の「心配している」は、親が思い描いてる子供の未来像が心の根幹にある。
それゆえ親が「出て行け!」と言うのは、思い通りにいかないからであって、一時的な感情の勢い。
親によって、脅しのつもりで言うこともあれば、投げやりのつもりで言うこともある。
とにかくその時の瞬間というのは、溜まりに溜まって、つい頭に来た勢いで言ってしまうことが多い。
「お前みたいな奴は言う事も聞かない、言われたことができない奴はもうダメだ!面倒だ!」
…と言ってしまうものの…
しばらく時間が経つと、冷静さを取り戻して「帰ってこい」と言う親も少なくない。
だいたい興奮が冷めれば、いつも通りの日常に戻るはず。
しばらく失踪して様子を見るのもあり
僕の場合、本当に親に出ていけと言われたら、傷つくというか頭に来てしまう。
「じゃあ出てってやろうじゃねぇか!」と憤慨しながら、ドアをドカン!と蹴って家を出ることがよくあったなと。
でも完全家出っていうのは、今すぐ中々そうそうできることじゃないはず。
お金、衣食住の確保、心の準備ができてから、それから家出ができることであって。
とりあえず、一時的なプチ家出でもいい。
お金や洗面用具や下着などの軽い荷物をまとめて、勢いよく家を出てみるのでもいい。
永遠に失踪するってわけではないはないから。
泊まる場所は、お金があるならネットカフェで、友達の家に泊まれるなら友達の家。
それから、駆け引きみたいだけど1日~3日ぐらい様子を見てみる。
どれだけ自分のことを心配してるのか、その時になって親の心情がわかることだろうさ。
本当に家から出て行ってから、数時間後に親から携帯に電話が掛かってくることもあれば…
1日~3日経ってから、ようやく電話が掛かってくることもある。
一般的な親の感覚なら、親からの電話を無視し続ければ、捜索願いまで出すこともあるだろうし。
電話に出て「今まで育ててありがとう。さようなら」と言うものなら…
「まさか」と、親はなおさら取り乱すことだろうと。
「こんな駆け引きみたいなことして、なんの意味があるのか?」と思うかもしれない。
でももしも、「戻ってこい」って言われたなら。
やっぱり失うことの悲しみを知っているからこそ、心から戻ってきてほしいってことだから。
「未成年で勝手に死なれると扶養義務の罪に問われて困るから戻ってこい」と自分の都合で言う親がいるかもしれないけど。
でも扶養義務がなくなる18歳だか20歳過ぎてても、「戻ってこい」って言うのなら、その時に本当の親の気持ちがわかる。
どんなダメな子だと言われても、自分の子は見捨てたくないと思うのが親。
もし、本当に感情のかけらもなく見捨てたっていうのなら…
その時はその時で、これから自分がどのようにして生きていくか考えるしかない。
1人で考えが整理できないなら、身近にいる友人に相談しつつ、心を支えてもらうなりして。
やたら体裁を気にする完璧主義の親なら、いつかは離れよう
体裁ばかり気にする親は、自意識過剰で毒親にもなりがち。
- 「親戚に顔合わせさせれない」
- 「不登校になるなんて恥ずかしい」
- 「お前はこんなのもできないのか」
- 「もうお前なんかいらない」
- 「あんたみたい子が生まれてくるなんて」
こんなセリフに近いこと毎回毎回言われていたら、それはそれで、毒が子にも浸食されていってしまう。
親にも昔から培ってきた固定観念がある。
それを子に押し付けられる上、子も子で親の基準をクリアできないと、「自分はダメ人間なんだ」と自信を喪失してしまう。
完璧主義な親ほど「これぐらいできるようにならきゃいけないんだぞ!」って、やたら執拗に叱りつける。
だから、必要以上に言葉遣いもだんだんと酷くなってくるわけで。
終いには「もうお前みたいな何言っても無駄だ! 家から出て行け!」と投げ捨てやりな言葉を吐くんだなと。
だから自分基準で考える親に「できないものはできない!」と反論しても、わかってくれないことはよくある。
理解できない親といるのは、もはや単なる持久戦。
いつまでもそんな親の元にいては、自分が苦しむだけだから。
いつか、経済的に自立できてきたら、その親からは離れたほうがいいんじゃないかと。
親に出ていけと言われただけでなく、荷物まで投げ出されたら
なんの予告もなく、ガチで子供を家から追い出す話は聞いたことあるんじゃないかと。
ある日、いきなり親がボンっ!と自分のバッグを玄関の外に放り投げて、子を家の外に追い出す…というような。
子の必需品がまとめられたバッグと、しばらく数日間過ごせる程度の数万円だけ… という話は珍しくない。
ガチでそのような事態があったら、家に居座ってる身としては緊急事態だ。
今すぐ、寝る場所と食料を確保しなければと焦るはず。
現時点で追い出されていなくても、そのよう事態も一応考えておければと。
そのために、準備できることだけはしておくといいかなと。
このページに追い出された時のために、利用できる手段を書いておいた↓
そういうことだから、親に「出て行け」とか「帰ってくるな」と言われたとしても…
まずは焦らずに、様子を見てどこかで待機してみよう。