街にある無料求人雑誌を見れば、どれもこれも飲食業や事務の接客ばっかり載ってることが多いです。
自分も人見知りで口下手な性格なんですが、接客の仕事を二週間だけやったことがあります。
「あ、これは細かすぎるから自分には無理だな」って思って辞めてしまったんですけどね。
接客業は大きく分けて機械的か応変的のどちらか
接客といってもたくさんの職種があります。
少し噛み砕いて話しみようかなと。
機械的なら人見知りでもなんとかできる人はいます。
機械的とは
機械的に作業をこなすというのはショップ店員が代表的。
言ってしまえば、ほぼロボットのようなものかもしれないです。
接客用語が「いらっしゃいませ」から「ありがとうございました」までの一連の動作から、ほぼ言葉が決まってるので、
慣れてしまえば言葉遣いなどは難しく考えなくてもいいってこと。
そのため、人と話すのが得意じゃない人でも出来ている人はたくさんいます。
ただ、お店といえど電話対応もしなければならないところもあります。
電話応対でもマニュアル的な用語はあるでしょう。
でも、コンビニなどでも、お客様からの思いもよらない質問によって、言葉遣いがギコチなくなる人もよくいます。
念のため丁寧語・謙譲語・尊敬語などの勉強はしておいたほうがいいのかもしれないです。
応変的とは
応変的というのは、人によって対応の仕方を変えるということ。
サラリーマンや事務系の仕事は応変的ですが、尊敬語丁寧語が身に付いてることも必須。
例えば、サラリーマンの営業なら、営業先で契約をいかにして結べるか、外部のお客様との接客するとします。
「軽く世間話から入っていくか」
「どんな条件を提示してあげれば納得してくれるのか」
などですね。
お客様によって、声のトーンや大きさやテンションを合わせて話せるかも肝になってきます。
あと、美容師なら接客と技術はもちろんですが、お客さんがどのようなヘアースタイルを求めているのかコミュニケーションを取りながら、
時にはこちらから、お客さんが言葉にできない潜在的な悩みなどを汲み取って提案してみたりと、
人によって対応を変えていかないといけないんですね。
ホストやキャバ嬢にしても、この人にはどんな言葉をかけてあげたら、喜んでもらえるのか、どれだけ自分という存在を気に入ってもらえるのか、を考えて接待しますね。
これがもし、店内で売上競争で勝つためや指名される数を増やしたいとなると、独学で心理学の勉強もしていく必要が。
明らかに接客が向いてない人とは?
接客が無理そうな人とは。
タダのお喋り好きの人でも、向いてないって場合もあります。
顔にすぐ表情を出してしまう人
店の接客や営業マンだろうと、人を相手にする仕事する以上、怒りの表情を見せてしまうことはタブーとされてて。
海外では店員だろうと文句を返してもいい国もしばしばありますが、日本ではそうはいかないですよね。
過度にクレームを叩きつけてくる客に対しては、さすがにイラッとした態度をもらしてしまう人もいます。
それでも、表情を押し殺して、冷静に対応することを求められるので、つい頭にきたからといって、言い返してしまうことは基本的にダメで。
あまりにも酷いお客さんだからといって、下手に反論して、火に油を注ぐようにお客さんを余計ヒートアップさせてしまってはいけないと言われます。
お客さんと揉めたということで、上司がこっぴどく叱るのは、
「ネット上などで悪い噂口コミを広められること」や、「執念深くよりクレームをつけに来られる」ことを懸念しているから。
例えお客さんが、商品などに対する勘違いや理解不足でクレームをつけている場合でも、
いかに冷静に丁寧に説明をして、お客さんを納得してもらえるよう対処できるかも、接客スキルの一つと言えるでしょう。
一定以上のスピードでできない人
当たり前のようなんですけが、コンビニや販売員では、レジカウンターでの作業は避けて通れない仕事。
お釣りを渡す時に間違わないように、お札の数え方も遅すぎないよう速く、レジ袋に商品を入れる作業も雑にならないように、気を付けないといけなくて。
ショップ店員としても、焦らないように、冷静にスピーディにできるかどうか。
都会であればあるほど、よりスピードにうるさく言われる傾向があります。
地方出身の自分は、東京のコンビニでレジ作業の早さに肝を抜かれました。
大都会の作業スピードは恐ろしいなというのは、ちょっと大袈裟かもしれませんが。
精神疾患がある人には向かないはず
病気の種類にも寄るんですが、対人恐怖症、不安障害を伴ってる人にとっては、いくら「慣れだ慣れ!」とか無理矢理言っても難しいかと。
知り合いに、不安障害の女性がいるのですが、
話して気付いたことは、気にするなと言っても「人にどう思われるかが怖い」という、どうしてもオートマチック思考になるんです。
健常者でもどうしても慣れない人はいるし、精神疾患というのは中々治せるもんじゃないです。
何十年、いや、精神疾患は完治しないので、ずっと付き合っていかないという人も多いです。
もしどうしても接客業をやってみたいなら、夜間の病院内コンビニバイトがいいかもしれないです。
夜勤勤務かつ、病院の中なら外部から来るお客さんも減るので。
それもそうなんですが、
だいたいの人見知りの人は、接客業じゃなく、肉体労働系や在宅ワークの仕事を選ぼうと考えるのが大半です。
一般的に接客業に向いてる人というのは?
接客業に向いてるかどうかというのは、
性格的なものもあれば、瞬時に色んな事が頭の中で回るとか、いかにミスをほぼゼロに、作業ができるかの能力も求められます。
細かい所に気配りができる人
細かいところを突き詰めればあるものはそれなりにあったりします。
マニュアル書になくても「設定温度は自分にとって大丈夫でも、このお客さんにとっては寒すぎないか」とか。
暇になったら「汚れているとお客さんが気になりそうなところはないか」とか、瞬時に考えて動ける人は尚良いと言われます。
日々、常に相手の立場になって考えて作業していけるなら、接客スキルもそれなりに身に付けていけるでしょう。
せっかちにならず対応できる人
例えば、レジカウンターで、あまりにもお金を出すのが遅い老人の方がいたとします。
お客様に対して、「早くしろよ・・・!」と心の中で思ってるだけにしても、
実は、何気に顔に現れていたり、レジ作業の動作が荒くなったりする人もいます。
自分の作業は速いことはいいにしても、イライラがお客さんに伝わって悪影響。
自分では顔に出してないつもりだとしても、相手にはそう見えたりすることがあると。
よって、寛大な心を持って、いつも通りの表情か笑顔で対応できるかどうか。
クヨクヨ考えない人
接客業というのは、内部の人間に限らず外部の人間との関わりが多くなります。
十人十色のお客さんと接するので、どうしてもいつかは、嫌な客と出会ってしまうことはあります。
ミスをしたり嫌なことを言われて、次の日も引きずってしまう人とか。
運悪く、次の日もお客さんから嫌なことを言われれば、心に余裕を持てなくなってしまっても上手く消化できるか。
その日のうちに寝るだけで、すってんころりんとリセットできる人がいいと言われます。
あとは色んな人間を観察できて、人生経験として楽しいと思える人も、向いてる仕事と言えるでしょう。
とまぁざっくりと解説してきました。
知り合いに会いたくないとか、対人恐怖症ではない限り、
挑戦したいと思う人は、一度は接客業に挑戦してみるのもいいと思います。
接客業が無理でも、ネット関係の仕事がある
・緊張してしまうと、挙動不審になって何かやらかす
・作り笑顔の表情で接客するとか、どうもできない
これでは接客業は自分にはダメそうだなぁとか、
「結局自分は何の仕事が向いてるんだろう」って考えてしまうんじゃないかと思います。
コミュ障で喋るのが苦手な人は、
「メールでお問い合わせ対応するだけのポジション」に就ける仕事を探すのがいいでしょう。
メールなら、打つ前に「丁寧語」「尊敬語」「謙譲語」が正しいか、時間をかけてでも確認することができます。
人前に出るのが苦手な人でも、言葉遣いさえわかれば務まるはず。
それに、人前じゃなくともですよ…
他人の気持ちや立場を考えて文章が書ける人は、ライターやweb制作が向いていたりすることも。
現場で対面して接客するより、ネット上でメッセージのやりとりするほうが得意!ということもよくあります。
営業マンが「お客さんが商品を購入したくなるようにするには、どう伝えたらいいのか」と考えるように、
文章でも「こんな風に書いたら伝わるんじゃないかな」というふうに考えながら書けるのであれば、ライター業やブログ執筆に生かせるはずですよ。
そんな自分も、基本的に人前で話すは苦手ですが…
メールで長いコミュニケーションを取るほうがまだいいです。
個人ブログなら、何もかしこまって、堅苦しい丁寧語・謙譲語などにこだわらなくてもいいし、こんなふうに自分の口調で書いてもいいんですよ。
ビジネスとしてメールで対応する時もありますが…
それは、ネットにある定形文を参考にして、自分の好きな時間に書いて返信したりすればいいだけで。
このように、画面の向こうにいる人間を相手に(接待)するのでもかまわないなら、やってみてはどうでしょう。
ということで以上で終わり。