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死んだ人に会いたい思いで恐山のイタコに会ってきた体験談

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できることなら、死んだ人にもう一度会いたい。

亡くなった人のことでいつも頭がいっぱい。

してやれなかった後悔を引きずっていてモヤモヤ。

 

亡くなった人を蘇らせることができないのは、そんなことわかっていた。

だけどやっぱり、そんな簡単に、パパっと気持ちを切り替えられなかった。

 

それである日、降霊術に関する本を読んでいていたら…

亡くなった人からのメッセージを受け取ったり、想いを伝える方法があると知った。

それが、イタコによる口寄せ

死者の魂を降し、イタコ自身に憑依させることで、死者対話ができるという。

 

そこで僕は、イタコに会うため、亡き父と故人対話するために青森の恐山に行ってきた。

イタコの口寄せを受けてみようと考えてる人に、僕の体験談も語ってみる。

参考になればいいかなと思う。

 

イタコの口寄せとは実際どんなもの?

イタコはチャネラーやシャーマンという職業の一種で、死者対話できる降霊術(仏おろし、口寄せともいう)を習得しているのだと。

元々、霊感能力のある女性が、厳しい修行を乗り越えて「口寄せ」を得たのがイタコ。

今のイタコ達は、高齢で半盲目・盲目が女性がほとんどだそう。

僕が来たときは、普通に目が見える後継者らしいイタコも恐山に来ていたようだけど。

口寄せはどのようなやり方?

口寄せは、故人の霊を招き寄せて、その霊から伝えられたメッセージを依頼者へ代弁してくれると。

実際、僕がイタコが亡き父を降ろしてもらった時は、イタコは目をつむって数珠をシャカシャカこすりながら、呪文を声に出して唱えていた。

数分後くらいで、亡くなった人がイタコに憑依し始めると、イタコの口から依頼者に話し言葉で語りかけてくる。

口寄せの料金・時間について

口寄せの前に、故人の名前、生年月日、亡くなった日付を紙に書いて渡します。

ちなみに、複数人の故人を降ろしたい場合でも、一人につき料金は、4000円~5000円くらいで30分程度が相場。

僕が依頼したイタコは、30分で4000円ほど。

だいたい25分くらいは故人対話してたと思う。

人によっては、15分で終わったという体験談もあるけれど。

降霊というだけに、霊力を使う時間が長くなればなるほど疲弊するからか、その時のイタコの体調にもよるらしい。

恐山のイタコに依頼した口寄せの体験談を少し語る

口寄せを開始して、数分の呪文を唱えてからだったかな。

「息子(せがれ)よ、よく来たな」と語り始めてから、故人対話が始まって。

その時は、「マジかよ、本当に親父なのか」と、心の中ではまごついてたなと。

僕は「元気でやってるよ」とか、「いなくなって寂しい」と返したら…

イタコの口から「元気でなによりだ」と、そんな返答をしてきたのを覚えてる。

 

正直、イタコの口寄せは、青森弁訛りがちょっとだけ聞き取りづらかったけれども。

しかし、生前の父親との関係や、母親の状況を言い当てたことには驚いた。

  • 「お前は口数の少ない所が俺に似たから、お互いあまり会話が少なかったな」
  • 「母さんはもう歳だから体調が気がかりだった。母さんを頼んだぞ。」

と言われたことに。

 

確かに、お互い家の中で顔を合わせても、話すことがなかったし。

時間がただただ過ぎていくだけで、世話になったことをどういう形で恩を返したらいいかわからずで。

 

あの時の父は、入院して人工透析をするほど、もう寿命が長くない体だというのに。

その時の僕は、勝手に「退院できるだろう」と勝手な解釈してて。

失ってから気づく大切なことを今になって、思い知らされる。

 

病院にいた父親が亡くなるあの日、最期まで見届けてやれなかったこと。

何かを伝えなくてはいけないのに、逝ってしまったことが心残りだったこと。

 

この時になって、今まで言えなかったことを、口に出せたんだった。

感謝の意を込めての、「ありがとう」って。

イタコに会える時期と場所が限られている

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イタコは青森のむつ市、「恐山菩提寺」という場所で会える。

ちなみに恐山は、死者の霊が集まる霊山として有名。

いつでも会えるわけではなくて、毎年イタコに会える時期が決まってるようで。

イタコがやってくる時期

たとえば、2018年のときの例でいうと。

  • 「恐山大祭」(2018年7月20日~24日)
  • 「恐山秋詣り」(2018年10月6日~8日)

毎年、夏と秋にイタコがやってくる。

ただ、恐山での口寄せ受付期間の土日祝日に当たると、朝早くでも6時間も待つほどの、長蛇の列になることもあるらしい。

 

それだけ、切実に想いを抱えてイタコの口寄せを求めてくる人達がけっこういるんだなと。

亡くなったお母さん、お父さん、夫、妻… ほぼ身内で亡くなった人ばかりで。

震災や津波で亡くなった人への心残りや、後悔の念を拭い切れずという人の声も聞いた。

 

混雑を避けたいと思って平日の朝に来たら、ほぼ並ばずに済んだ↓

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この日はテントが3つあるように、イタコが3人ほどくらいだった。

2024年追記. 注意したいこと

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2024年7月22日の恐山大祭では、本堂にイタコが1人しかやってこなかった。

そのため、朝から6時間~8時間も待つほど長蛇の列ができていた。

家族団体や単独で来ている人がいたが、故人一人と対話するのに大体10分~20分ほど。

 

ここで注意したいのは、亡くなった人が「一年未満」だと降ろせないこと。

2024年3月に亡くなった母親を降ろしてもらおうと頼んだけど、「できない」と言われた。

2018年に訪れた時の出会ったイタコでは、死没から3ヶ月の父親でも降ろせたのに、今回会ったイタコは予想外。

 

イタコによって百日忌、または一周忌を迎えてないと「降ろせない」らしい。

これを知らずにイタコに会いに行くと、長時間という苦労が水の泡になるかもしれないから注意。

恐山の開催時期以外で会うなら

開催時期以外にイタコに会いたいとなると、青森で探すことに。

とくに、八戸市、弘前市、五所川原市、つがる市に所在しているとか。

ちなみに、青森・岩手・秋田ではイタコで名が通ってますが、地方によって呼び名が違うみたいで。

  • 岩手南部・宮城では「オガミサマ」
  • 山形では「オナカマ」
  • 福島では「ミコサマ」「オガミヤ」
  • 山形・福島・茨城の一部では「ワカサマ」

 

正統派と言えるイタコの数が、2022年時点で6人しかいないという情報があり。

年々数が減ってきてるから、後継者と言える正統派のイタコは「一人だけ」になるんだそう。

亡くなった人と話したいなら、電話占いでも故人対話できる

亡くなった人と話しをしたいけど、

  • 「住んでる場所からは遠いし、すぐ行けそうにない」
  • 「イタコがいる時期に行くにも都合がつかない」

というように、時期とか距離に頭を悩ませる人達もいるかもしれない。

そういう人達は、電話占いで口寄せを頼むという手段もありなんじゃないかと。

恐山までの交通費や宿泊費が浮くことを考えると、節約にもなるはず。

 

電話占いというのは、恋愛や仕事の悩みとか相談して、占いで導かれるアドバイスをもらえるサービスのこと。

そういった悩み相談がメインだけど、口寄せもできる占い師が「ヴェルニ」という電話占いサービスにもいた。

 

電話越しでも、亡くなった人の名前や生年月日を伝えるだけで、故人交信ができると。

口寄せ(故人対話)ができる占い師だと、だいたい鑑定料金は1分/290円が平均。

30分8700円にしても、初回無料ポイント4000円を使えば「4700円」のみ。

無料ポイントはお試しなので、不服であれば無料ポイント消費中に電話を切ればタダで済ますことも可能。

 

数少ない口寄せができる占い師については、神職の家系で育った「ソフィア先生」という方が最適そう。

音声サンプルもあるし、人柄を感じ取ってから鑑定依頼するかどうか、判断してもいいと思う。

>> ソフィア先生の詳細ページ

 

ということで、何か少しでも参考にでもなったらいいなと。