野菜農業の経験のある僕の話を聞いてみませんか?
農業と言っても種類は多種多様。
春になると、野菜の求人がチラホラ見るようになります。収穫の時期に人を募集する農家が多いです。
穏やかに仕事をしたい人にとっては、「農業の仕事ってキツイの?」って気になりますね。
ここでは、野菜や果物の収穫についてのお話をしていきます。
まず、僕が経験した農業の仕事について
なんの農業を経験していたかというと、野菜の収穫アルバイトです。
野菜の種類は山芋、大根、ニンジンなどを扱う農場。
では仕事内容についてちょっと。
トラクターの跡を追いかけながら、掘り起こされた野菜をひたすらコンテナに詰めていく役目をやってました。
10ヘクタール(東京ドーム2つ分)もの広さがある農場で、従業員が20人~30人くらいいましたね。
といっても、4日間ぐらい辞めたので山芋の収穫経験しかありませんが。
なぜ辞めたか・・・?
なぜなら腰が酷使されて断念したから。僕はニート上がりでも、体力だけには自信あったんだけどな。。。
ちなみに僕が経験した当時の農場スケジュールはこんな感じ。
7時~9時30分 | 中腰姿勢でコンテナにひたすら山芋を詰めていく |
9時30分~9時45分 | 茶飲み休憩 (缶コーヒーやドデカミンも飲めた) |
9時45分~12時 | コンテナにひたすら山芋 (もう腰痛い) |
12時~1時 | お昼休憩 (それぞれ車内で昼食) |
1時~3時 | コンテナにひたすら山芋 (こっそり しゃがみ姿勢) |
3時~3時15分 | 茶飲み休憩 (腰が真っすぐ伸ばせないと嘆く) |
3時15分~4時 | コンテナにひたすら山芋 (もう腰が。。。勘弁して) |
4時~5時終了 | みんなで詰め終わったコンテナをトラックに積み込み |
野菜の農業はとにかくキツいと言える
農業全般はキツいんだけれど、とくに野菜の収穫はキツい!
そのポイントをいくつか書いてみる。
基本的に早朝出勤
毎日6時から労働開始なんていう職場はザラにあります。
遅くても7時から開始とか。
しばらく引きこもりで夜型人間だった人は、朝型に慣れるまでキツいかも。
慣れれば規則正しい生活になれますね。
毎日出勤で、雨日が休日
日曜休みの農家はあるにはありますが、まず少ないと思います。
農家はとにかく時期に終われるので休む間がない。
基本的に毎日仕事仕事。
雨がザーザー降ってれば休みになるけど、小雨であれば呼び出されることも。
休みが欲しいという人は、毎日「明日雨にならないなかなぁ」って噛み締める思いで農業ライフを過ごさないといけないかも。
1日ずっと中腰前かがみの姿勢を強いられる
地面から野菜を収穫する仕事といったら、一番キツいのは中腰作業!
パワーや持久力に自信があっても、腰がやられる!
とにかく腰だよ腰!
家に帰ったら「ぐおぉぉぉ!」って、腰がお爺様のような体型になってですね。
チキショーの感慨で、もう唸り声を抑えてられない。(体力に自信たっぷりの、この俺様が・・・)
膝を曲げずに立って、腰は前かがみに折ってずっと作業しなければならない。
地面にある野菜を取ってコンテナに入れていく作業は、ほとんど前かがみ。
これが僕が辞める決定打となった理由です。
「しゃがまないで立ちながらやれ!腰は慣れるから!」って、オバちゃんに言われたことあったけど。
どうもその時は「慣れるから」っていう言葉が信用できなかったんです。
スピードを強いられる
どうも農業の仕事って、「ノンビリスローにやろう!」っていうイメージないですか?
僕も心の中でちゃっかり、「スローにできるかな」って思ってたけど、想像と違いました。
生産性を求められるので、急かされるわ急かされるわで。
ひたすら引っこ抜く引っこ抜く。単調だけど速くやらないといけない。
ノンビリやれるのは、お客さん側としてお金を払い農業体験する場合です。
コンテナに入れた野菜が重い
これぞ男の仕事!
大根、人参、じゃがいもって重いですよね。それが何十個も入ってる20キロ~30キロもあるコンテナを持ち上げて運ぶわけで。
僕がいた農場では、詰め終わったコンテナを貨物用トラックに積み上げていく作業がありました。
労働終了1時間前から積み込みやっていました。
トラックは車高が高いから腕も疲れるけど、1日ずっと中腰姿勢を強いられてたせいか、腰の方がもっとキツかった。
態度の悪い人もいる
農家の人は「大らかで気さくなイメージ」があるって思ってる人もいるかもしれませんが、そんなことありません。
土方の現場と似て、言葉遣いの悪いヤンキー上がりの従業員も混ざってることも。
他の新人が、農業5年歴ぐらいの元ヤンにこう言われてました。
「おい、おめぇよ! こっちから先にやれよ!」と、舌打ちしながら言っていたのを耳にしたんですよ。
感じが悪い&仕事もキツイのダブルコンボで、1日~5日で、僕含めた全ての新人がいなくなりました(笑)
農業なら果樹園の収穫がいいかも?
果物にしても筋力や体力はそれなりに使います。
でも、女性でもできる求人が多いの魅力。無職でも体を動かすのが好きな人は挑戦してみてもいいと思います。
秋になると果物狩りがあるので、観光農園に行って従業員の仕事を観察できるでしょうし。
果物のなかでも、地面から実る果物じゃなくて木の実から実る果物がいいかなと。
リンゴの収穫が良かった話
ある知り合いの男性が、リンゴ農園の収穫アルバイトをやっていた話。
・雨日休みだけでなく日曜休み
・人間関係がみんな穏やか
・昼休みにお菓子の差し入れ(笑)
あくまでその職場がラッキーだったっていう話で(笑)
仕事内容は主に、ハシゴに登って、リンゴを摘み取ってカゴに入れていく作業。
春~夏には摘果や葉とりといった作業をやり、9月から11月までリンゴの収穫。
その知り合いは体重40キロしかないんですけど、「そんなに力がない人でもできるよ」と言っていました。
女性でもできるし、70歳ぐらいのオバちゃんでも元気にやってるぐらいだとか。
腰に負担かける作業が少ない
ぎっしり果物が詰まったカゴを持ち運ぶので、女性でもある程度の力が必要。
でも、ブドウやリンゴの木なら地面の下から収穫するわけじゃないので、腰を折って作業することが少ない。
働く上で体が資本になるので、体力どうのこうのよりも腰は一番大切!(何度も腰のこと言うけど)
収穫スピードにうるさいのは変わらない
給料が発生する以上は、果物の収穫だろうとあんまりノンビリしていられないんだな。
デリケートに傷つけないようにつまみ取らなくてはいけない上に、スピードも意識しなきゃってところですね。
うん。やっぱりお客さんとして果樹園に行くほうが楽しいんだろうな!
農家の仕事をやるなら面接で聞いておきたいこと
面接で細かいことを聞いておきましょう。
「やる気あるなら明日から来ていいよ」みたいな大雑把な雇用主がいます。
雇用契約書を書かせない日雇い的な農家もあるので、あることないこと曖昧にされることもあるから。
・時給はいくらか
・社会保険はどうなのか
・休日はいつなのか
とくに、腰を壊したくない人は「しゃがみ姿勢でやっていいか」聞いておいたほうがいいです。
農家の良いところ
さんざんキツいイメージばかりのことばっかり言ってきた感じがするんで。
辞めた人間が言うのもアレですが、少しでも良いところを述べてみます。
自然と触れ合える
紫外線がきつくて暑苦しいですが、常に自然と隣り合わせなのがいい。
鳥のさえずりや風のささやきが聞こえるし、自然の空気を吸えるから心身が健康でいられる感じがするんですよ。
「あぁこれが人間らしい生き方かぁ。」って思ったりもするかも。
差し入れをもらえる
傷ついた野菜や果物は、商品として売れないから、オーナーが従業員にあげることがしばしば。
有り余るほどもらえるので、好きな料理に使ったり家族に分けてあげてもいいですね。
果物はスーパーで買うと高いので、農家からもらえたら得になるからいい。
冬はノンビリ休暇
農業の仕事は春から秋までの期間限定で出してることが多いです。
ガッツリ稼いだ金で、冬は旅行に行ったり引きこもったりする人もいるようで。
冬も稼がなければならない人は、春まで短期アルバイトをするんだとか。
でもまぁ、こんな農業従事者の中でも、ポジティブ思考な人はいました。
「農家はいいね! 筋肉は尽くし♪ 金はもらえるし♪ 車は買えるし♪」
実家暮らしなのかどうかわかんないですが、生き甲斐を持ててるってことですね。
とまぁこんな感じかな。
「野菜や果物の収穫やってみようかな」って思う人は、農家の求人に特化した「農家のおしごとナビ」というサイトで探してみるのもオススメ。
ハローワークでは見つからない求人も見つかることがあります。
そんでは、ここまで読んでくれてありがとうございました。